【コラム】膀胱炎・膀胱炎様症状について
2022/04/13/
頻尿や血尿で少し膀胱炎気味かなと思われて、様子見されることがあると思います。
そのまま様子見を続けて症状が悪化してしまうこともあります。
軽いもので慢性の膀胱炎から重いもので腎後性急性腎不全や尿道閉塞での膀胱破裂、さらには急性の溶血など命を脅かすこともあります。
そのため飼い主様が早期に気づき治療を早く受けることでペットさんのQOLを高めることに繋がります。
以下のような排尿行動の異常や尿の変化に注意してください。
・トイレに何度も行く
・排尿姿勢をと何回もとるが出ない
・陰部をよく舐めている
・トイレ以外での排尿
・排尿時にいきむ
・排尿時にいきみ嘔吐する
・排尿時に痛そうに鳴く
・食欲活動性の低下
・排尿に勢いがなく、尿がぽたぽた漏れる
・尿の色、臭いが強い
・血尿が出た
・尿がキラキラしている
異常に気付かれて診察となりますと膀胱炎の診断には尿の検査が必要になります。
その際、頻尿の症状がありますと病院で尿を取ることが難しくなりますので、ご自宅で採尿していただけると検査がスムーズになります。
採尿のポイントとしてできるだけ中間尿で不純物が入らないようにすることです。
ワンちゃんであればきれいな容器にとっていただくのが一番簡単な方法になります。
ネコちゃんですとペットシーツを裏返しにしておくと尿が取りやすくなります。
また、新聞紙の上に少量の猫砂を置いてすぐにしみこまないようにすることでも採尿が可能です。
病院では尿を取るためのウロキャッチャーという道具をお出しすることもできます。
採った尿はなるべく早くお持ちいただくか、冷蔵庫での保管をお願いします。
検査の結果によってお薬やお食事の相談をさせていただいて 予防や再発防止をしていきましょう。